杉田俊介・著『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想』2月26日刊行。ドラえもんに秘められた思想とメッセージを気鋭の批評家がひもとく
杉田俊介による書籍『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想』が、2月26日(水)に刊行されることになった。
1969年の連載開始から50年、そして1980年の『のび太の恐竜』から40年にわたり子どもたちを魅了してきた『ドラえもん』と「ドラえもん映画」。本書は、そこに秘められた藤子・F・不二雄の思想を、気鋭の批評家・杉田俊介が丁寧に読み解いていく。
てんとう虫コミックス全45巻の短編に込められた弱さとやさしさの思想、そして登場人物たちが作中で見せるそれぞれの成長。また、大長編/映画作品で取り組んだ「政治」「宗教」「科学」「進化」という4つの大テーマ、そしてそこで描かれた絶望と希望。
ドラえもんという国民的、さらには世界的に愛されてきた作品に込められた、かくもラジカルな思想。そしてそのように思想的な作品ながら、無条件に楽しめるというすごさを、著者自身の強い思い入れを込めて綴った一冊となっている。
杉田俊介(すぎたしゅんすけ) 1975年神奈川県生まれ。批評家。法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文芸誌・思想誌などさまざまな媒体で文学、アニメ、マンガなどの批評活動を展開し、作品の核心をつく読解で高い評価を受ける。著書に『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『無能力批評』(大月書店)、『非モテの品格』(集英社新書)などがある。 |
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