春ねむり、新曲MV「ファンファーレ」公開。真冬のロシア氷点下30度の極寒の地で撮影。自身初の北米ライブツアーも決定
春ねむりが、昨日1月10日にデジタルリリースした新曲「ファンファーレ」のミュージックビデオを公開した。
春ねむりは昨年2019年にヨーロッパを代表する20万人級の巨大フェス『Primavera Sound 2019』へ出演し、6ヵ国15公演のヨーロッパツアーの多数の公演がソールドアウトし大盛況で幕を閉じるなど、海外でも大きな注目を集めている。
この「ファンファーレ」は、春ねむりが自身の新しい幕開けに当て書きした楽曲で、自身の誕生日にリリース。始まる、と感じるドでかい鐘と豪華なブラスの音など、彼女からの祝福、始まりのパレードをイメージさせ、これまでのレパートリーとは一線を画し、あらたな決意が伝わる意欲作だ。
MVは真冬のロシアで撮影。世界のMV史上にも過去に例を見ない「氷点下30度」という超極寒の中での撮影は、凍結したアムール川の氷上で行われ、過酷な環境の中で歌う彼女の覚悟を決めたストイックな表情と目覚めの喜びが収められている。
また、3月には自身初の北米ツアー『HARU NEMURI“North America Tour 2020”』が決定。
3月16日(月)~21日(土)にオースティンで行われる世界最大規模のフェス『SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)』を皮切りに、ダラス、ブルックリン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなど、北米全6都市での公演がアナウンスされた。
チケットは本日1月11日より販売開始。詳細は2020年より新たにオープンした海外向けのオフィシャルホームページ「harunemuri.love」をチェックしよう。
今回の発表に合わせ、新ヴィジュアル、そしてステートメントが発表された。
2010年のはじめ、わたしは14歳の少女だった。少しばかり保守的な両親と、2歳下の妹と一緒に、海と坂のある街に住んでいて、運動が嫌いで勉強が得意な、ありふれた少女だった。このころ、わたしは常に受動する者であった。「考える」という行為を知らず、生きているという実感がまるでなかった。
それから数年後、ロックンロールがわたしを見つけてくれた日、わたしの人生は永遠に変わった。わたしはわたしがいのちであるということを知り、思想を手に入れた。今日に至るまでわたしのせかいは拡張を続け、善いものも悪いものも、ささいなことも大層なことも、すべてがわたしをつくる要素となった。わたしはたくさんのひとと芸術に愛され、また、同じくらいたくさんの悪意に出会いながら、今日まで生き延びた。
2020年のはじめ、わたしは24歳になり、東京に住んでいる。10年前とは違って、自分の好きな服を着て、好きな音楽をきいて、好きなときに眠り、好きなときに好きなひとに会う。表現するよろこびを知っていて、昔よりすこしは自分のことが好きだ。
時代が変わっても、今日も変わらず、どこかで誰かが傷つけられたり死んだりする。生命を奪うのはいつも凡庸な悪ーつまり人間の無思想性である。だからわたしは、考えるという営みを諦めないで居たいし、能動する者で在りたい。
せかいは常に不完全で、時代は常に未完成である。ここからの10年間も、せかいがどうなっていくのか、誰もまだ知ることはない。でも、だからこそわたしたちは、いつだってわたしたちの手でそれをつくることができる。わたしたちがせかいを眼差すとき、誰かを愛するとき、なにかを選ぶとき-それはつまり「生きる」とき、このファンファーレが鳴り響き、きみのための祈りになることを願って止まない。
春ねむり HARU NEMURI「ファンファーレ / Fanfare」(Official Music Video)
インフォメーション
タイトル | : | |
開催日時 | : | |
開催場所 | : | |
料金 | : | |
アクト | : | |
連絡先 | : | |
WEBサイト | : | 春ねむり 公式サイト(日本語) |
WEBサイト | : | 春ねむり 海外向け公式サイト |
: | http://twitter.com/haru_nemuri | |
: |
関連記事:
こちらのニュースもどうぞ: