2018-11-27 12:00 Fuhito Kitahara

岡城千歳、15年ぶりの復帰作として坂本龍一トリビュートアルバム第3弾をリリース。トレイラー映像とエピソードコメントも公開


岡城千歳が、15年ぶりの復帰作として坂本龍一トリビュートアルバム第3弾『In Appreciation & Admiration』を11月20日に発売した。

 
岡城千歳は、ニューヨーク在住のピアニスト/編曲家。坂本龍一作品やビートルズ作品などを独自の解釈で再構築したアルバムをリリースしており、ポップスとクラシックの壁を越える活動を行ってきた。

 
今作は、岡城自ら坂本龍一本人に企画を説明し許諾を得た上で独自のアプローチで編曲/演奏したもの。3曲目をのぞき2004年に長野県文化会館ホクトクホールでのライブ音源が収録されている。

 
アルバムの主題となるのは4曲目「ブリッジ」。2003年より充電期間に入っていた岡城をことあるごとに勇気づけてくれた曲で、『山本耀司1995年秋冬プレタポルテのパリ・コレクションショー』のために坂本龍一が作った30分の大作となるピアノ曲だ。

 
3曲目には、岡城を勇気づけた「ブリッジ」をモチーフに新規制作された「坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト」も収録されている。4曲目や原曲と聴き比べてみよう。

 
また、サントリーオールドのCMソング「Dear Liz」や、1990年に公開された映画『シェルタリング・スカイ』のオリジナルサウンドトラックに収録されていた「Loneliness」、ゲーム機ドリームキャストのゲーム『L.O.L.(LACK OF LOVE)』で坂本が楽曲提供した「Dream」など、坂本の様々な作品からセレクトされた全9曲を収録。

 
最終工程であるマスタリングでは坂本に全曲聴いてもらった上で直接アドバイスをもらいながら作業を進めるなど大変拘りのある作品となった。岡城曰く、今後もこの『坂本龍一ピアノワークスシリーズ』は続けていきたいとのことだ。

 
トレイラーと本人によるコメント、そして坂本龍一によるコメントも公開された。まずはチェックしてみよう。

 
 


岡城千歳『In Appreciation & Admiration』トレイラー

 

坂本さんに初めて出会ったのは、私が当時所属していたレコード会社の社長のご紹介でした。それから坂本さんのお子様にピアノをお教えしたりしていましたけど、とってもやさしいパパっていう印象でした。坂本さんのコンサートにも日本では勿論NYでもたくさん行きました。NYのほうがコンサートで坂本さんとの距離が近く、盛り上がり方がすごくてとても感銘を受けたんです。それから彼の音楽にはまってしまって。

私の新譜CDに入っているライブ録音の「ブリッジ」は実は日本初演時のものです。私にとっての「ブリッジ」は涙。活動休止中に聴いていた、つらい時に私を救ってくれた曲。だから彼へのオマージュの新曲も創って、トリビュートアルバムにして復帰したかった。長年抱えていた音の悩みに関しての相談メールを彼にしたこともあります。今年4月には彼の映画「CODA」をNYのトライベッカ映画祭の初演時に見て、その後少しだけお目にかかれました。あの映画の中の「戦メリ」に泣きました。ああいう風な一音でも深い音を目指したいなって。「豆腐を切るように弾く」っていう表現を彼がしていたのを読みましたが、その境地をこれから目指したいと思っています。

岡城千歳

 

自分の音楽が違う衣装を着て、別な表情でぼくの前に現れたので、とても新鮮でした。

坂本龍一(ライナーノートより)

 
※今回の新譜へ贈られた坂本の推薦文は、彼以外の演奏スタイルを作曲家自ら公式に承認したものとして、初出となります

 

 
岡城千歳『坂本龍一ピアノワークス3、トリビュートアルバム In Appreciation & Admiration』

発売:2018年11月20日
価格:2,581円(税込)
品番:C20001
発売元:Chateau Music LLC
販売元:キングインターナショナル株式会社
国内版:キングインターナショナル 品番KKC-4149
輸入盤:Chateau 
形態:CD

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収録曲:
1. Dear Liz
2. 青猫のトルソ
3. 坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト
ハープ、チェレスタ、プリペアド・ピアノ、マリンバ、微分音のための「ブリッジ」のモチーフによる主題と変奏
4. ブリッジ – Music for Yohji Yamamoto Collection 1995 (1995年秋冬プレタポルテの山本耀司パリコレクション)
5. Loneliness from “The Sheltering Sky”
6. ゴリラがバナナをくれる日
7. Dream from “Lack of Love”
8. Yamazaki 2002
9. Career Girl

 

原曲についての参考情報

 
1. Dear Liz

サントリーの「サントリーオールド」のCM曲で、2002年にリリースされた坂本龍一のベスト・アルバム『CM/TV』に収録。CMはストリングス・バージョンだが原曲は1986年にリリースされたライヴ盤『メディア・バーン・ライヴ』収録のピアノソロ。

 
2. 青猫のトルソ

原曲は1995年に発売された坂本龍一のオリジナルアルバム『スムーチー』(Smoochy)に収録。

 
3. 坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト ハープ、チェレスタ、プリペアド・ピアノ、マリンバ、微分音のための「ブリッジ」のモチーフによる主題と変奏

坂本龍一へのオマージュとして岡城が本アルバム向けに制作したオリジナル曲。

 
4. ブリッジ – Music for Yohji Yamamoto Collection 1995 (1995年秋冬プレタポルテの山本耀司パリコレクション)

坂本龍一が演奏・プロデュースしたヨウジヤマモト・コレクションの音楽。原曲は1996年にリリースされた企画アルバム『Music For Yohji Yamamoto Collection 1995』に収録。

 
5. Loneliness from “The Sheltering Sky”

「Loneliness」は1990年に公開された映画『シェルタリング・スカイ』のオリジナルサウンドトラック『シェルタリング・スカイ (サウンドトラック)』に収録されている。アルバムリリースは1991年。

 
6. ゴリラがバナナをくれる日

1979年のPARCOのテレビCMで使われた楽曲が元になっており、1986年にリリースされたライヴ盤『メディア・バーン・ライヴ』に初収録。原曲は「PARCO-フェイ・ダナウェイ『アニマル』」という名称で2002年にリリースされた坂本龍一のベスト・アルバム『CM/TV』に収録されている。

 
7. Dream from “Lack of Love”

「Dream」は、ドリームキャストのゲーム『L.O.L.(LACK OF LOVE)』のゲーム音楽のアルバムに収録されている楽曲。2000年に発売。

 
8. Yamazaki 2002

サントリー山崎のCMで使われていた楽曲。原曲は2002年にリリースされた坂本龍一のベスト・アルバム『CM/TV』に収録。2004年のセルフカヴァーアルバム『/04』(スラッシュ・ゼロヨン)にも収録されている。

 
9. Career Girl

1978年キャノンNP5500のCMで使われていた楽曲。原曲は2002年にリリースされた坂本龍一のベスト・アルバム『CM/TV』に収録。

 



 
岡城千歳

ピアニスト、編曲家、音楽プロデューサー。
桐朋女子高等学校、桐朋学園を経て、ジュリアード音楽院修士号を取得。マンハッタン音楽院プロフェッショナルスタディズプログラムにて、伝説的ピアニスト、アルトゥール・シュナーベルの息子、カール・ウルリッヒ・シュナーベルに師事。その後アメリカのプロピアノレコードレーベルの看板専属アーティスト・プロデューサー・ディレクターとして活動し、「坂本龍一ピアノワークス1&2」「チャイコフスキー《悲愴》交響曲ピアノ編曲」など数々のCDをクラシックのヒットチャートに送り込む。その斬新な企画と、オーケストラのピアノ編曲ものを中心とした超絶技巧を駆使するマニアックな彼女のレパートリーとで、ピアノマニアの間でカリスマ的存在となった。2002年に自主レーベル「シャトー」をニューヨークで設立、「マーラー《巨人》交響曲ピアノソロ編曲」「ビートルズピアノトランスクリプション」2作品を発表後、2003年より充電期間に入る。期間中は大手楽譜出版社ブージー&ホークスでアメリカの主要作曲家と編曲の仕事に携わっていた。2018年11月、ピアニスト復帰作第1弾として『坂本龍一ピアノワークス3、トリビュートアルバム In Appreciation & Admiration』をキングインターナショナルより日本先行リリース。


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