2018-03-16 17:00 Fuhito Kitahara

THA BLUE HERB、DVD『20YEARS, PASSION & RAIN』のトレイラーを公開。荒れ狂う台風の中で行われた日比谷野音ワンマンをノーカットで映像化

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THA BLUE HERBが、4月11日(水)に発売するライブDVD『20YEARS, PASSION & RAIN』のトレイラーを公開した。

 
今作は、結成20周年を飾るべく2017年10月29日に日比谷野音にて行われたワンマンライブを収めたもので、荒れ狂う台風の中で行われたライブを3時間15分、ノーカットで映像化。

 
監督/編集は、THA BLUE HERBの映像作品「ラッパーの一分」「PHASE 3.9」「PRAYERS」をはじめ、ボアダムス、山口冨士夫、bloodthirsty butchers、envy、eastern youthなど数々の映像作品を手掛ける盟友・川口潤氏が担当した。

 
当日はカメラがどんどん使用不可能になり、映像として使える素材がどれだけ残るかカメラクルーも不安と戦っていたというほど、何も包み隠さない映像作品となっている。

 
 


THA BLUE HERB “20YEARS, PASSION & RAIN” TRAILER

 
 

 
THA BLUE HERB『20YEARS, PASSION & RAIN』

発売:2018年4月11日(水)
価格:4,167円(税抜)
品番:TBHR-DVD-008
レーベル:THA BLUE HERB RECORDINGS
監督:川口潤
仕様:DVD(収録時間:3時間15分)
※初回生産分のみデジトールケース、無くなり次第通常トールケースに切り替わります。

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THA BLUE HERBの8本目の映像作品「20YEARS, PASSION & RAIN」。昨年の10月29日に東京日比谷野外大音楽堂(以降:野音)で行われたTHA BLUE HERBの結成20周年記念ライブの模様を3時間超え、ノーカットで収録しております。

1年前に倍率700倍とも言われる使用権を自ら引き当てました。その日は、2017年の野音の営業最終日でもあり、THA BLUE HERBの結成20周年を飾る大一番として、文字通りこれ以上ない大舞台として用意されていました。既にチケットは数ヶ月前の時点で前売券、立見席が完全ソールドアウト。その日の意味を共有する3000人が、北は北海道、南は石垣島から約束の地へ集まりました。奇しくも当日は台風22号の直撃を受け、大荒れが確実視されておりました。主催する我々としては、1年かけて準備してきた約束の夜を中止するつもりは全くありませんでしたが、実際にどこまでの雨、風が襲いかかるのか、演者側にも、オーディエンス側にも、誰にも判らない状態でそのライブは始まりました。

このDVDには、開演後、そこで3時間15分に渡って何が起きたのかが、全て映っております。

余りにも衝撃的な雨量、その画はまるでTHA BLUE HERBの20年の苦闘の歴史そのものを連想させるがごとく、ただ、20年間の日々同様に道は前にしかなく、当然ながらそこで止まるTHA BLUE HERBではなく、「AME NI MO MAKEZ」に演目は進められていきます。「スクリュードライマー」「未来世紀日本」「路上」「CANDLE CHANT」といった、20年の歴史の中でフル尺で演奏される事のなかった、ほとんどのオーディエンスにとってライブでは初見となる曲達、加えて「愛別EP」収録の新曲達、そしてこれまで何度となくアップグレードされてきたライブ定番曲達が、まさにそこで、底で、聴くためにあったと思える程の説得力を持ち、同じ北海道から招かれたこの日のゲストであるJERRY “KOJI” CHESTNUTSとB.I.G. JOEの助力と共に、無慈悲にただただ降りしきる雨に抗いながら鳴らされていきます。そしてそんなステージ上の1MC1DJと共にあるオーディエンス。恐らくこれ程の長時間、これ程の豪雨にただただ打たれるという経験はそこにいる誰1人持っていない、隠れる物も何もない過酷極まる状況の中で、誰もが濡れ、震え、弱り、惑い、だが吠え、叫び、歌い、泣き、笑い、やがて一線を超えていく。

結局、最後まで雨は止まなかった。そして我々も楽しむ事を止めなかった。あの雨が災いだったのは最初だけだった。後は奇跡の演出とも呼ぶに足る、絶好の引き立て役だった。何の?伝説の大航海の生き残り、THA BLUE HERBとオーディエンスの、である。

全てを終えた今、こうして映像で観ていても、本当に、死地に向かうが如き大博打だったと思う。誰も遭難しなくて何よりだったとすら思える。出航は、ただの無謀な大馬鹿野郎と呼ばれてもおかしくなかった決断だった。開演直後には沢山あったカメラも、次々と使用不可能になり、時間が経つにつれてアングルが限られていく過程も含め、起こった事のありのままをパッケージするだけで狂おしい程に扇情的なシナリオである。

集まった3000人はその台風の直撃が避けられない事は確実だと既に知っていたし、そしてそれをTHA BLUE HERBが乗り越えると、そしてその先には楽しみがあると信じていたからこそ、実際にわざわざ警報下を怒り狂う天の水瓶のどん底に集まったのだ。そう、確かに身に覚えがある。我々はいつもそうだった。苦境を乗り越えた時の方が得られる楽しみは大きいという事を、20年前、我々は既に無自覚に知っていたし、そうだと信じていたし、それが希望の支えであった。それを20年後に3000人で改めて確かめ合った。そして最大最悪のド苦境を全開に楽しんでやったんだ!

あの一夜の記憶です。


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WEBサイト THA BLUE HERB 公式サイト
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