2016-01-02 12:00

1月20日に1stミニアルバム『HERD THERE』を発売するTHE DHOLEにインタビュー。メンバーによるセルフ歌詞解説、おすすめCD特集も

THE-DHOLE-interview01

Pocket

 

| 一番大事にしているのは聴こえの気持ちよさ、耳に入ってくる時の気持ちよさ

 
 

   歌詞についてもお聞きしたいです。歌詞は北原さんが書かれていると先ほどで出ましたが。

 

北原 今回入っている曲は、草案が送られてきて、それを生かしながら僕が書いています。ライブの曲は最初から僕が書いているものもあるんですけど、今回入っている5曲は樹音さんから歌詞はなくても、こういう思いで作った曲っていうのは教えて貰いました。全体の統一したテーマっていうのは、なんとなく自分たちが置かれている状況やさっき樹音さんが言っていた「観たい景色もある」といったそれこそTHE DHOLEが掲げている目標であり、高みにあがったときの気持ちとかいろいろなものを比喩したり織り交ぜたり。ある曲だったら親しい人が亡くなったというのが裏テーマにあったりします。

リードトラックのリカバリーは一番最初の段階からあった曲で、樹音さんがTAMTAMを辞めて今年(2015年)の3月にこれからやるぞっていう思いがこもっているから。あれは草案を送られてきてほぼあの通りというか、樹音さんの思いをそのままの歌詞に書いて再起をかける感じになっている。

だけど、一番大事にしているのは聴こえの気持ちよさ、耳に入ってくる時の気持ちよさで。言っている事が深くて良いいいっていうのはもちろんあるんですけど、耳障りがいいフレーズとかすんなり入って来るフレーズが書けるかけるって言うのが作詞家としては凄いと思っていて、耳障りが良くてかつ言いたい事が伝わったらいいなあという感じです。

 

樹音 自分の草案はただ一行だけで、グッドラック・スパイダーならただ「愛の歌」としか書いてなかったり、Highwayも「高速道路の歌」というだけだし。それは洋平から「(曲に歌詞を付ける上で)テーマとかありますか?」と言われたから・・・。でも、長く書いたが曲もある。

 

   ちなみに長かった曲はなんですか。

 

樹音 リカバリーとNight & Day。それは曲を作った時にそういうテンションで、ただ一言で説明するのが難しかったので箇条書きじゃなくて文章で、「僕はこういう人間です」とか、「僕はこういう思いがあります」とか。そこで出て来た洋平の言葉は意外と「あっ」と思う事も多くて、「愛の歌」のグッドラック・スパイダーもいきなり「悲鳴をあげるように」とか。あとは響きとかで「ナイトクルーズ」とかも光景が映画のようにぱっと浮かんで来るものが多くて、「この台詞いいね」とか「ここもっとリピートできるようにしよう」とか、そういう話をコミュニケーションしてる。それが面白かった。

 

北原 グッドラック・スパイダーは最初僕が出した時はネガティブな歌だったのが、がらっと変わって、曲もダンサブルになって歌詞も「ダンスフロアで」っていうような終わり方になって。

 

樹音 ストーリーも最初はかなりバッドエンドだった。「ここをこうしてこうしたらハッピーエンドにならない?」って聞いたら、「ああ、そっちのがいい」ってなって。曲のほとんどは、バッドだったり、もやっとしたものがあるところからスタートして、作っているうちに最後全部ハッピーになった。

 

北原 ライブでやっている曲も含めて。

 

樹音 全部一応ハッピーにはなるように。

 

北原 意思統一はそこまでしてなくてもなんとなくみんなわかってるのかな。

 

   別にハッピーにしようねとか確認はしてなくても?

 

北原 そっちの方があがるというか。

 
 

DSC_0031

 
 

| 人に認められるのは半人前で、人に夢が与えられる事で一人前かなあと思っています。

 
 

   THE DHOLEの今後の展開を教えてください。

 

樹音 2016年3月25日に新宿MARZでリリースパーティーをやります。アルバム収録曲はライブでも結構やってますが、更にまた高まった演奏をみていただきたいです。音源で聴いた音を生で聴いてもらいたい。アレンジもライブ用に違うアレンジをして、音源と違った生々しさをだせると思うので、リリースパーティーには是非来て欲しいし、応援してほしい。

それから、出来れば2016年にもう一枚ミニアルバムを出せたらいいな。今日もリハで新しい曲を作っていたし、ライブでやっているけど音源に入っていないいい曲もあるので。2016年には更にみんなにTHE DHOLEの世界を伝えて行きたいなと。

 

   最後に、短期予定とは別に今後の展望をみなさん聞かせてください。

 

樹音 じゃあ、僕から。ロックってある意味、人に届くという意味ではポップミュージック、大衆音楽だと思っていて。まず一つはたくさんの人の前で演奏したいというのがあって1万人とか集められるところで二時間がっつりとTHE DHOLEの世界をみせれるようになるまで大きくして行きたい。

二点目に、自分たちがたくさん聴いてきた音楽をTHE DHOLEの中に盛り込んでいってみんなに伝えていきたい。

三点目は、自分が音楽に救われてきた事があったので誰かの人生をたった一瞬でいいので支えたい。音楽は刹那的なものでもあるのでたった一瞬でもいい、誰かの人生に温かみや手を添えてあげられる事ができたらおこがましいけど、一番いいかなと思います。

 

長良 人に認められるのは半人前で、人に夢が与えられる事で一人前かなあと思っています。売れるかどうかは度外視してファンの方に自分もがんばろう、自分もこうなりたい、それは音楽じゃなくても人の人生の中で勇気を与えられるようになれたら僕はバッチリですね。そこで満足しちゃいけないのかもしれないですけど。

 

北原 誰かの心を動かすという事が自分の好きな音楽で出来たらどえらいことだよね。1万人の前で自分たちが歌って、何かを感じてもらえたら凄い事だと思う。

 

yuthke みんな言ってくれたので僕から言う事はないです。

 
 

DSC_0093

 
☞ 巻末特集①に続く


1 2 3 4 5



この記事の画像

タグ: /

関連記事: